昨日2月22日に終了した、ジョーダン1ウィーク。
18日から毎日、2足のペースでかつて発売されたジョーダン1が、続々と再販される取り組みだ。
かねてからジョーダン1ウィークの実施は、ナイキのアプリ、SNKRSやナイキのLINEアカウントで喧伝されていた。
そして18日以降、ある程度ランダムに販売がなされた。
ランダムというのは、発売の瞬間、アプリにアクセスが集中するのだが、通常は何日か前から、発売時間は明記されている。
ジョーダン1ウィークでは発売時間の2分前くらいに、通知があった。
この仕組みで、18日から22日までの期間、11時23分、13時23分、14時30分などの時間に、ゲリラ的に発売が行われた。
複数モデルでは、アプリが正常に作動せず、購入ボタンの表示もないままに完売表示がなされるなどし、ツイッターではナイキのアプリを批判する声も上がった。
■在庫が薄い
これは間違いないのだろう。リストック販売の数が少なかったはずだ。そこに大量のユーザーや、転売botがアクセスする。
処理の限界により、アプリが正常作動しない。これが一通り起きたといえよう。
■転売botはランダム販売にも対応していた
これは検証の余地がないのだが、筆者の肌感覚では、botは通常販売よりは避けられたのではないかとみている。それ以上に在庫の薄さが目立ったのではないか。
■ジョーダンブランドにはプラスに働いたのか
ランダム通知なので、スマホを握りしめ続けたユーザーも多いだろうが、結果は惨憺たるものだったようだ。
本サイトのツイッターアンケートでは、90%以上のユーザーが一足も買えていない。
希少性によるブランディングはナイキの得意とするやり方だが、アプリの正常稼働による、フェアなチャレンジ空間の醸成は、最低限の必要だっただろう。
仮に全く購入できない場合でも、チャレンジして破れたのであればまだ納得するはずだ。が、現実は、チャレンジすらできずにアプリが半分クラッシュしたような状況が散見された。
今回の施策によるナイキの見込みのブランディングを100%すると、50%程度の成果に過ぎないのではないかと感じている。