AJ1ダークマリーナブルーの恐るべき在庫量が物語ることとは

解説

2022年注目の1足といって良いだろう。

ジョーダン1ダークマリーナブルーが市場投入された。

当初は、ジョーダン1の伝説的な1足である、「ロイヤル」のカラーを反転させたいわば「ロイヤル2.0」の位置付けになるかと目された。

しかし、実際は、黒青の青が、深みのあるロイヤルブルーではなく、マット感をもった灰色混じりのブルーであった。

ロイヤルの反転カラーにおいて

ブルーの色味はもしかしたら今回のマットブルーが正解だったのかもしれないが

ロイヤル2.0とは言い難いカラーとなった。

思えば、シャドー2.0も、その素材を見るに通常のシャドーとは明らかに別物として感じ取られるものではあった。

カラーや素材の使い方もポイントの一つだが

シャドー2.0も、今回のダークマリーナブルーも流通量が多かったのは特徴的だ。

シャドー2.0は二次流通が発売当初、定価を割った。

この数字を見ると、あまりにも人気がないことを不思議に感じたがそうではなく、

需要に対して供給が満たされていたということだ。

ダークマリーナブルーも同様に

本サイトのツイッターアカウントでの調査によると、

AJ1にしては非常に珍しく、購入希望者の6割は定価でSNKRSから購入していることがわかる。

ナイキ以外のショップからの購入もあるはずで

購入したい人たちのうち7割は定価購入できたとみて良いだろう。

そうなると二次流通の価格も定価レベルに落ち着く。

シャドー2.0とダークマリーナブルーは同じような販売戦略が取られている。

ちなみに、ブレッドの反転カラーに関しては、そうではなく、

通常のAJ1のように品薄戦略がとられた模様で、そうなると二次流通の価格は5万円以上に跳ね上がる。

ここで何を考えたら良いかというと

ナイキの売上とジョーダンブランドの希少性だ。

例えば母数が100人として

欲しい人が50人いる。

シャドー2.0とダークマリーナブルーは7割が購入できるので

35人が定価で買う。

単価2万円として70万円の売上だ。

一方で反転カラーのブレッドは

おなじ50人が欲しがって3割が購入できたとする。

15人が購入し30万円の売上。

ナイキは全く売り上がらない。

二次流通業者、転売屋などが、定価で一定数購入していて

転売により転売屋、それを斡旋するマーケット提供者などが潤う。

もちろん、製品単体で考えるべきではなく

ナイキなどは幅広い製品ポートフォリオの中で

反転ブレッドのような品薄商品をあえて作り、

ジョーダンブランドの希少性を高めることも必要だ。

しかしこの1、2年の傾向は、

品数が多めでナイキ自身が潤うように設計されることが増えたように見える。

SNKRSでも在庫が余るスニーカーが増えてきたことがその証拠であり

ダークマリーナブルー、シャドー2.0がその象徴だ。

ジョージタウンはその意味で、珍しく従来の品薄モデルであった。

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