ジョーダン4ツアーイエローが発売されたが、なんとこのモデルは、驚きの結果を生んでいる。
何が驚きかといえば、本サイトのツイッターアカウントで、このモデルの入手率を調査したところ、敗戦は3%。ゴッテムが54%、参戦せずが43%だった。
ざっくり言って、参戦者の5〜6%はゲットできなかったが、他はゲットできたということだ。
これは驚きの結果である。
何せ、ジョーダン4ツアーイエローの全身となる、ライトニングというイエローのモデルは、希少モデルとして転売価格が高騰していたからだ。
普通に少量販売すれば、希少モデルとなりえた今回のツアーイエローを、あえて大量に販売した。しかも、ほとんど、ゲットできない人がいないレベルで、だ。
入手したい人は、ほぼ全員入手できただろう。
そのため、スニーカーダンクなどの転売サイトでは、ツアーイエローは定価割れをしており、転売目的者泣かせのモデルとなった。
おそらく、転売目的で購入した人々が、転売しても利益が出ないことがわかったので、返品も相当数にのぼるだろう。
これは、ナイキによる、転売者対策の新しい手段であるとも言える。
過去の希少モデルの再販は、たいてい人気が高騰し、転売屋にとってはオイシイモデルなのだが、こうして市場の見立てを、ナイキが物量を投入して捻じ曲げることで、転売者は、とりあえず購入しておくこと自体が、在庫過多、転売しても利益にならない、ということから返品業務に追われることになる。
さらにはスニーカーダンクのような、国内転売の元締めのようなサービスが登場し、調達資金をユーザー獲得に投下=クーポン発行による定価割れを頻繁に引きおこす事態だ。
ここ2ヶ月くらいで、この新たなスニーカーマーケットの潮流が見て取れる。
つまり、希少モデルは少なくなり、欲しいものは多少のプレ値で手に入る、一般のユーザーにとってはとても優しい市場ということだ。
思えば、サカイ×フラグメント×ワッフルも、数自体はそれなりにあったようだ。
本サイトのツイッターアンケートでは、ブールをゲットしたのが14%、グレーが20%、敗戦54%、参戦せず12%であり、ブルーは参戦者の15%、グレーは20%以上がゲットできた見込みだ。
プレ値は定価2万円ほどに対して、4万円程度としている。
オフホワイト×ダンクも、50モデルの限定オファー展開で、広く行き渡った。
定価2万円ほどに対して、プレ値段は3万円ほどと、こちらも入手しようと思えば、手軽に購入可能だ。
ツアーイエローに話を戻すと、StockXでは、一応、転売価格は定価を超えた設定になっている。アメリカを中心とするツアーイエローの物量は不明だが、日本では転売価格は定価割れをしているので、少し様子が違うのかもしれない。
または、ナイキが市場を読み違えた、など意図をせずに日本市場向けの物量が増えてしまったという背景もあるかもしれない。
いずれにしても、ツアーイエローは一つの転機と見て取れるかもしれない。
ナイキの新モデルはひと段落した感がある。
秋に向けての新モデルとその物量に関しては、引き続き注目したい。