ナイキ、トラヴィスコラボはなぜプレ値が高くつくのか

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29日の9時30分に発売が見込まれている、ナイキとトラヴィス・スコットのコラボとなる、エアマックス270「カクタストレイルズ」。

トラヴィスコラボは、これまでもジョーダン1、4などで行われており、その都度過剰とも思われる高倍率で、なかなか手に入らず、転売価格はプレミアムが付いてきていた。

ここでいきなり筆者の個人的な志向としては、ナイキの純粋なモデル、つまりコラボではないモデルの方が、価値は長生きすると考えている。

極論だが、ナイキとコラボしているアーティストらが、その価値を高めれば相乗効果でコラボスニーカーの価値は高まる一方、なんらかの影響で、アーティスト側の価値が低下すると、コラボスニーカーは、その価値を落としてしまうのではないかと考えている。

また、こちらの方が重要なのだが、純粋にナイキモデルの方が、普遍的なデザインやモデルとなって展開され、面白味はないが、価値は感じられるのだ。

例えば、先日発売されたジョーダン1ロイヤルトゥは、以前、フラグメントコラボとして展開されたデザインに近い。そこで感じるのは、似たようなデザインで、コラボと非コラボモデルがある場合は、結果として、非コラボモデルの方が、魅力的に見えてしまうのである。

これは、上述したように、コラボモデルの(良くも悪くも)価値の振れ幅が大きいことに由来するのではないかと考えている。

非コラボの方が、価値の振れ幅が小さく、プレミアムもつきにくいのだが、10年、20年と考えた場合は、非コラボの方が可能性があるのではないかと考えている。

つまり、スニーカーを資産として考えた場合、ナイキというブランドよりも強固なコラボ対象者というのは、存在しない。そのため、純ナイキモデルの価値が最も普遍的なのではないかと考えるし、感じるに至るわけだ。

そんなわけだが、ナイキのコラボ対象者としては、今の所絶大な人気を誇るトラヴィスモデル。はっきり言って、トラヴィス自体よりも、ナイキとのコラボで初めてトラヴィスを知ったという人が多いのではないだろうか。特に日本人では。。。

ここではトラヴィス・スコットとは誰かということは解説することをしない。ググっていただければどんな人物かは大体わかるだろう。

ポイントは、なぜナイキがトラヴィスを選んでいるかということである。

広義のアーティストという枠で、ナイキというブランドとコラボしても妥当に見えるビッグネームはなかなかいない。そういう意味ではトラヴィスはビッグネームなのである。

が、もっと大事なことは、トラヴィスは、自らのスタッフらにナイキ スニーカーをカスタムしたものを履かせて活動するなど、自らナイキに寄っているということだ。その点がむしろ大きく、何もしなくても影響力のある人物ではあるが、自らカスタムしたナイキを履くことで、世の中、ナイキ へのアピールとなっている。

トラヴィスが自ら先回りしてカスタムしたナイキに対して、市場がどの程度反応しているかを見るのは、ある程度可能だろう。そうした試算の上で、ナイキはコラボ相手をあらんでいるとも考えられる。もちろん、多くのコラボあいではナイキとしては割りに合わないコラボ相手かもしれない。

しかし、2割のコラボが爆発的に売れれば、8割のコラボを補って余りある収益を確保しているのではないかというのが筆者の個人的な見立てである。

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