ナイキ エアリバデルチの新色がSNKRSではなくatmosで発売される理由

解説

ナイキの人気シリーズ、ACG。

アウトドアラインをサポートするシリーズでありつつ、ハイテク性も搭載する。近年はかつてのACGロゴを復活させるなど、90年代のデザインエッセンスを取り入れながら、根強い人気を獲得している。

そんなACGのなかにラインアップされるのが、エアリバデルチ。エアハラチの要素を混ぜ込み、ハイテクかつタフなACGを代表する一足だ。

本日11月15日、エアリバデルチから新たなカラーが2モデル投入された。

全体をグレーで統一されたカラーと、蛍光パープルを差し色に濃いグリーンなどをあしらったカラーだ。

今回の2モデルが、真っ先に発売されたのは、ナイキのSNKRSではなく、atmosだった。メーカー直接のアプリが当然最速で何もかも発売するというわけではないのは、果たしてどのような背景があるのだろうか。

atmos conでのジョーダン1発売は記憶に新しい。

atmosが主催するスニーカーイベント、atmos con。ここで先行発売されたのが、ジョーダン1ルーキーオブザイヤーだ。

SNKRSでは、11月17日発売の予定だが、1か月以上早くatmos conで発売された。

ナイキの目玉、ジョーダン1をatmosが先に発売する意味はなんだろうか。そしてこのことは、リバデルチのatmos先行発売と関係があるのか。

atmosの先行発売には、テスト的にマーケットを把握するという向きはあるだろう。タマ数が少なくとも、ユーザーの反応は計ることができる。

逆に人気が出ない場合も当然あるが、テストマーケティングはタマ数が少ないため、希少性が増し、人気が高まりやすい可能性はある。ジョーダン1ルーキーオブザイヤーは、その典型だろう。

では、今回のリバデルチに特化してみた場合はどうか。

今回のリバデルチが先にatmosで発売されたことは、テストマーケティングには当たらない。すでにリバデルチはこれまで色々なカラーで市場投入されており、ジョーダン1ほど爆発するか否かを計る必要もないのだ。

となると、atmosがリバデルチを先行発売した狙いは他にある。

ここからは完全に予測の域だが、SNKRSアプリの技術的な問題だ。

セキュリティ、在庫数、情報処理能力などだ。特にセキュリティに関しては、課題があるかもしれない。ご存知のように、転売事業者とは、イタチごっこであり、常にスキをついて来る。atmosにももちろんセキュリティの高さが求められるわけだが、グローバルメーカーのナイキだからこそ、痒い所に手が届かない可能性はあろう。

そこで、在庫数やモデルのありようによっては、atmosで販売させるという手段をとる。

もう一つ、atmosでのリバデルチ先行発売の要因として予測できるのは、単純に在庫数が多いということだ。

この場合は、数日後にはSNKRSにも同じモデルが発売されることになるはずだ。

スニーカーの販路はブランド力を直接左右するだけに、ナイキの選択は大いに注目すべきだろう。

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