ナイキのジョーダン1といえば、スニーカー界を代表するモンスター級のヒットシリーズである。しかし、ジョーダン1が全て大人気というわけではない。そして、ヒットラインの掛け合わせが必ずしも相乗効果を生まないということも、とても興味深い。

この象徴が、ナイキジョーダン1フライニットである。

ジョーダン1といえば、大人気ブランド。そしてフライニットも近年のナイキを牽引する、フィット感を追求したアッパーシリーズである。

この人気者同士の掛け合わせが、思ったほど人気ではない事実がある。

ジョーダン1といえば、アッパー素材は合皮だが、しかし、サテンがスーパープレミアであるという事実もある。サテンがスーパープレミアになっている要素として、ジョーダンが現役時にサテン素材を履いたというストーリーはあるかもしれない。が、もはやジョーダンは現役ではないし、履いてもらうことは、叶わない。

仮に、フライニットをNBAのナイキ契約のスターが履いたら、需要を底上げするだろうか。

それは現実に、その選手のプレーを支えるだろうか。

ここがポイントだ。

フライニットは、バスケットボールのハイパフォーマンスを支えきれない可能性がある。

はき心地は良くても、剛性は付いてくるのか。

こうした、リアリティよりも、人気者同士の掛け合わせを優先したのが、ジョーダン1フライニットである。

そして消費者は、リアリティを選択したのだ。

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