12月17日に復刻が予定されている、エアマックス95ネオンイエロー(通称イエローグラデーション、イエグラ)。
本サイトでは、ツイッターアカウントで、このモデルを獲得したいか、参戦のアンケートを実施しました。
その結果82%が参戦予定、11%が参戦しない、と回答しました。残りの7%はわからない、と答えてえいます。
さて、このイエグラですが、最近ですと2018年に復刻しています。
振り返ってみると、発売は以下のように定期的にあります。
1995年
1997年
2003年
2005年
2013年
2015年
2018年
2020年(今回)
2005年から2013年の間で8年のタイムラグがありますが
13年以降は2年後の2015年、2018年、2020年と非常に短期間で復刻しています。
この背景に何があるのでしょうか。
■巧妙なナイキのマーケティング
エアマックス95ネオンにこそ、ナイキのマーケティングの真骨頂が反映されています。
まずはその需要。数多くの人がこのイエグラを欲しています。
少なくともスニーカー好きであれば、一足は欲しいと思うのではないでしょうか。
それほどまでに集中する需要がまずあります。
■イエグラへの需要
同等の需要を持つものとしては、ジョーダン1があります。
いずれも時代を超え、卓越したデザインがまずはその需要を喚起します。
そして需要が需要を呼ぶ。
そうして熱狂を醸し出しています。
供給側がナイキのコントロールのうまいところです。
上記のように2、3年に一度、再販するというのは
普通のスニーカーではあり得ません。
この再販が許されるのは、数あるスニーカーでも数えるほどしかありません。
例えばジョーダン1のブレッド、ロイヤル、シャドー、シカゴ。
ナイキ以外では、ニューバランスの1300などはそうかもしれませんね。1300は数年を置いて再販されることが許された際たるモデルです。
■イエグラの供給に関して
さて、ナイキはこの再販時に、需要を超えず、需要を喚起できる量、つまり少量しか販売しないのです。
そのため、今回のイエグラも、定価が約2万円ですが、その倍、4万円弱くらいでプレ値がつくと筆者は読んでいます。
このプレ値が3万円ではいけないわけです。
つまり、需要に対して、供給が多いということを意味します。
(普通は売れ残るので、プレ値にはなりませんがイエグラは特別です)
以上のように巧妙にナイキはマーケティングを実施し、
需要が需要を呼ぶ世界を作り、
販売時には少量供給により、プレ値を定価の倍くらいのところに収める。
そうすることで、エアマックス95ネオンのブランド力は、
再販をすることで保管されていくわけです。
もちろん、ナイキも儲かりますが、はっきり言って金銭以上の効果が、このイエグラをめぐる販売活動で得られるわけです。
ナイキのオリジナルモデルだけでなく、最近はアーティストなどとのコラボが全盛です。
オフホワイト、サカイといったブランド、トラヴィススコット、最近ではJバルヴィンなども、プレ値が高騰する傾向にあります。
しかし、こうしたコラボをすることによりさらに強さをましていくのがこのイエグラであり、オリジナルのジョーダン1です。
この5年くらいでスニーカー嗜好者がとても増えたように思います。SNKRSでの当選も非常に厳しくなっていますので。(転売目的層を加えると、激戦も激戦ですね。本来は、スニーカー嗜好者にかぎってもらいたいものですが、転売市場が、巡り巡ってイエグラを王者たるものにしているとも考えられます)
17日が抽選ですが、楽しみに待ちましょう。
ちなみに、イエグラを転売から買う場合は、本物かどうか、しっかり見極めた方が良いです。
仮に、転売業者が本物鑑定をしていても、イエグラになると、適当な鑑定をすり抜けるくらいのフェイクがあります。