ナイキのSNKRSはスニーカーの流通という観点で言えば、非常に成功していると言えるアプリだろう。
もちろん、bot対策を始め、オンラインで販売することによる情報格差、技術格差は存在する。一般のユーザーが希少なスニーカーを購入する際に、クリアかと言われれば、そうではないだろう。
とは言え、集客や利用者数という意味で言えば、ナイキブランドにおける成功ということはひとまず言えるのだと感じている。
さて、今回は、SNKRSにおけるリストック販売について改めて解説したい。
■リストック販売とは
リストック販売とは何か。購入者が返品したりしたものを、発売日からそう期間をおかずに改めてSNKRSにて販売するというもの。
リストック販売の在庫は、返品のものもあれば、あえて残しておいた在庫を計画的にリストック販売している時もあるだろう。
何れにしても、公式な発売タイミングの後に、行われる販売のことだ。
■リストック販売は突如行われる
リストック販売は突然、前触れなく行われる。
このタイミングを掴むには、スマホを常に手に握っておかねば間に合わないほど。SNKRSから通知はあるが、通知に気づかない、ということも多々あるだろう。
■最新のリストック販売の傾向
2019年の初頭に、ジョーダン1weekと題して、計画的に大規模なリストック販売を実施したのは記憶に新しい。ただ、このキャンペーンは賛否があった。
なぜか。在庫がそもそも相当少なかったからだ。
そこに大量の購入希望者が集まり、多くの消費者が辛酸を舐めた。その結果、SNSなどではジョーダン1weekに対する批判も一定数起こった。
ジョーダン1wekkより以前は、1、2週間に1回は突然のリストック販売が行われてきたが、それ以降、リストック販売の回数が激減しているのだ。
■リストック販売には消極的な姿勢
リストック販売がゲリラ的に行われることで、ある意味購入希望者が運よく購入できるという状態が発生する部分もあるかもしれないが、botはリストック販売も逃さないだろう。
むしろ、リストック販売の方がbot転売業者の美味しいタイミングになってしまっていたかもしれない。
そうした事実の結果、リストック販売に対して、ナイキは現在消極的な姿勢を見せているのは確かだ。
つまり、一般消費者はリストック販売に対してはあまり期待せず、公式の発売タイミングでしっかりトライしていく、というのが現状の最適解であると言える。
元も子もない結論なのだが、最新のリストック販売とナイキの姿勢については把握しつつ、トライをしていってもらえると良いのではないだろうか。
■ちなみに、転売価格の下落もある
メルカリなどで転売は盛んだが、メルカリでの転売に関していうと、かなり安値で出ていることがわかる。
転売をしようにも、メルカリでは価格の下落が避けられないため、転売業者はそれはそれで、難しい環境にあるということは言えそうだ。