自動で靴紐が締まるアダプトBB。ダークグレーのフューチャーオブザゲームが4月27日に投入される。
自動で靴紐が締まる機能を搭載する、ナイキの市販スニーカーとしては、2代目となるアダプトBB。初代はハイパーアダプトで、違いはなんといっても価格だ。ハイパーアダプトは8万円ほどするが、アダプトBBはその半値、4万円ほどの定価になる。
この価格戦略が功を奏したのか、アダプトBBは先日のブラックの発売を追いかけて、4月27日にダークグレーを発売する。
ハイパーアダプトも、ベーシックなブラックカラーや、ホワイト、レッドなど、カラーバリエーションは多様にラインアップした。
が、ラインアップを拡充しても、それに伴う人気は集まらなかった。要因は価格の高さだろう。ただし、転売価格は多少のプレミアがついている。
アダプトBBがハイパーアダプトと異なる様相である理由のひとつが、カラーバリエーションの展開方法だ。
ハイパーアダプトは、ベーシックのブラック投入後、ホワイト、レッドなどさまざまなカラーを一括投入した。
カラーバリエーションが多様だと、人気は特定カラーに集中する。すると人気がないカラーが売れ残り、売れ残りは人気の無さを表現してしまう。
その反面教師か、アダプトBBは、ブラックを投入したのち、今回はダークグレーのみを展開。非常に手堅いカラーをひとつだけ投入することで、カラーバリエーションの相対性による人気の分散が起こらない仕組みになっている。
さらに打ち出し方は、バスケットボール選手に向けたプロダクトという。あくまでスポーツでの使用という切り口だ。
自動で靴紐が締まるアダプトBBでこけられないナイキは、前作ハイパーアダプトのミスを生かした戦略でアダプトBBを展開する。
アダプトBBの成功の可能性は、ハイパーアダプトよりは確実に高くみえる。