本サイトの記事のなかで、アクセスが集中する記事はいくつかある。
そのなかで最近新しくアクセスが集まる記事がある。
ナイキがオフホワイト×コンバースを海外発売したという記事だ。
なぜか。
日本ではおかしな話しである。コンバースがナイキから発売されるということ自体。
しかし、アメリカ本国では当然なのだ。
ナイキはコンバースの親会社だからだ。
日本ではそうなっていない。
伊藤忠がコンバースの親会社的なポジションにある。
コンバースといえば、日本ではローテクスニーカーのトップに位置しているといっても過言ではない。
◆歴史としてのコンバース
アメリカのシューズメーカーとして興っている。オールスター、ジャックパーセルなどのスニーカーなどで知られる。
スニーカーでのネームバリューから、衣類、筆箱、バッグ等へ、コンバースブランドのライセンス発行も多く行っている。
子供の頃からのブランド刷り込みは実に巧妙だ。
◆コンバースのスニーカー
1908年 – アメリカマサチューセッツ州モールデンのデパート経営者のマーキス・M・コンバースが創業。
翌年、降雪量の多い湿地帯でも使用できるラバーシューズを製造開始。
1917年 – バスケットボールシューズのキャンパスオールスターを開発。
1935年 – バドミントンプレイヤーのジャック・パーセルが開発に参加し、ジャックパーセルを発売。
1945年頃 – キャンパスオールスターにアンクルパッチが付き始める。
◆コンバース倒産
2001年1月 – 米連邦倒産法第11章の適用を申請し倒産。その後企業再建に伊藤忠商事が資本参加。
2002年4月 – 伊藤忠商事により、コンバースジャパンが設立。
2003年7月 – ナイキに360億円で買収される。
◆本国ではナイキの廉価版
アメリカでは、ナイキ廉価版という位置で、ハイテクシューズがメイン。しかし、日本ではいわゆるローテクタイプの人気が高く、日本企画のローテクシューズをメイン商材としている。
コンバース自身がどんなブランドでありたいかは、とても大事なことだが、市場がどう受け入れるかは、アメリカでは厳しいと言わざるを得ない。
日本でのあり方こそ、コンバース自身の望むあり方かもしれない。
◆オフホワイト×コンバースは900ドルで転売
綺羅星のごとく現れた、オフホワイトとのコラボは、ナイキ傘下にあったからこそ実現した皮肉はある。
スケルトンアッパーは斬新で、アメリカでも多いに受け入れられている。
転売価格は900ドル前後で推移する。
筆者個人も、かつてワンスターが高嶺の花であった。バイトして買った、ブルーのワンスターを、ボロボロになるまで履き潰した。
その後、絶版になったブルーのワンスターを、勢い余って捨ててしまったことが大きな心残りである。
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