ジョーダン1を発売後に欲しくなるカラクリ

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先日発売されたジョーダン1’85。23000足の限定ということで、転売市場では10万円を超える価格になりました。

なぜこういうことが起こるのでしょうか。

■最初はそんなに需要がわからない

消費者ははじめ、そこまで需要があるかはわかりません。売り出されてはじめてわかります。

そして、今、その売り出されたあとの需要の盛り上がりを可視化するのがSNS。ツイッターなどです。

また、メルカリなどで転売価格が釣り上がったり、ヤフオクなどでも同様で、そのように転売情報が出ると、需要がまた一段と盛り上がります。

この売り出されて、手に入らないからこそ、その時にまたいっそうほしくなる、という人間の心の変化をうまく捉えているのがナイキのマーケティングなのです。

そうして、手に入らなかった人が何をするか。

本当に欲しかったジョーダン1を購入できず、そのお金で別の類似品を買うのです。

あたかも、そのお金は浮いた金のような気がしますが、違います。

元々はジョーダン1を買うためのお金で、別に他のものを買う予定はなかったのです。

ですが、ジョーダン1の情報を探っているうちに、周辺にあるスニーカーでもいいか、という風に意向が変わります。

この心の変化を、非常にうまくやっているのがナイキなのです。

そして、その意向変化の需要は市場規模が大きく、その市場を狙ったのがStockXであり、GOATであり、モノカブであり、そした真贋鑑定済みを売り文句に、プレミアム価格を正当化している企業たちです。

隙間には、個人の転売屋が多数存在します。

しかし個人転売の一枚上のレイヤーに、そうした転売正当化企業たちがいます。

もちろん、その企業たちは、偽物をつかませる転売屋とは一線を引いているかもしれません。が、本来は、プレミア価格であっても、メーカーがお墨付きを与えない限りは本物とは断定できません。

こうしたスニーカー市場の多層化は、とても興味深いので、引き続きウォッチしていきたいですね。

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